クリスマスのお茶会

今日は年長クラスのお作法でクリスマスのお茶会をしました。
幼稚園のお茶会では季節のお花やお菓子を用意して、子どもたちと一緒にお茶を楽しみます。正式な作法ではありませんが、良い香りがしたり、綺麗な物を見たり、季節のお話を楽しむ中で子どもたちが心地よい感覚を持てる様にしています。今日は子どもたちに自分の薄茶を立ててもらいました。お菓子は幼稚園の柿で作った干し柿です。

お花は水仙とシクラメンでした。幼稚園のお庭でこの冬一番に咲いた水仙です。
「水仙は甘い匂いがする。」「気持ちのいい匂い。」などの声が聞こえました。

幼稚園の戸外には大きなクリスマスツリーがありますが、お茶会ではアドベントクランツを囲みました。アドベントクランツはクリスマスの4週間前から用意したロウソクを1本ずつ増やして火を灯し、後2週間、後1週間とクリスマスを楽しみにします。今日は2本のロウソクを灯しました。

水晶や松ぼっくり、綺麗な葉っぱなども一緒に飾りました。
「きれーい、氷の結晶みたい!」

毎日少しずつ小さくなっていく干柿です。
今年は少ししか出来ませんでしたが、渋柿があれば沢山作りたいです。

クラスの皆さんでアドベントクランツを囲んでお茶会を始めます。        自分のお菓子を頂いたら、両手でお友だちにお菓子のお皿を渡していきます。お友だちのお顔を見て、どうぞと上手に言えていましたよ。

今日は子どもたちがお茶を立てました。
「柄杓は七夕様のお話に出て来ましたね。子どもたちが天の川の水を柄杓でくんでいたね。」
「柄杓から良い音がして、水が流れるね。」
「お茶を立てると良い匂いがする。」などのお話をしながらお茶を立てました。

「おいしくなーれ。おいしくなーれ。」

自分で立てたお茶は美味しいね。             

今日は少しおすまし顔です。     

お作法は静かな行いですが、子どもたちにとっては一つ一つの動作からも学びがあります。座って柄杓でお水を汲むにも手首の回転が必要ですし、混ぜるにも手首の柔軟性と体のバランス感覚を使います。こうした日々の活動の中で身体感覚の統合が行われます。

次回はお友だちのお茶を立てましょうね。お茶の時間は思いやりの時間でありたいと思います。

おもちつき大会

今日はおもちつきでした。子どもたちが『よいしょ!よいしょ!』と声援を送る中、お父さん方がお餅を搗いて下さいました。

 

子どもたちの『よいしょ!』の掛け声で楽しい雰囲気が広がります。

園庭にかまどをこしらえて、薪でもち米を蒸しました。園庭に湯気と薪の良い匂いが広がります。この匂いを嗅ぐと年末を実感します。運転手さんたちが火の番をしてくれました。  薪は園庭の木を剪定したものなどを乾かして使いました。

簡易にレンガを積んで作ったかまどですが、大活躍です。

今年は沢山のお父さん方が来て下さり大活躍でした。子どもたちも大喜びでした。特に男の子たちはお父さん方が活躍している姿を憧れますし、励みになります。お仕事を休んで下さってありがとうございました。

愛情いっぱいのおいしいおもちです。

子どもたちもがんばって丸めましたよ。

これがお父さんの分、これが妹の分、これがお母さんの分・・・

みんなお餅と真剣に格闘しています。           

今日は13臼のお餅を搗きました。

重たい杵を持って子どもたちもがんばりました。

運転手さんも力いっぱいお餅をつきましたよ。 

搗きたてのお餅をお母さん方がきなこもちにして下さいました。今日は寒い中、子どもたちの手洗いや配膳、お餅を丸めるお手伝いや片付けなどもお母さん方がして下さいました。いつもありがとうございます。  

美味しくて幸せな日でした。子どもたちの笑顔が一番ですね。

 

りんごろうそくの会

子どもたちの作ったろうそくを使って、りんごろうそくの会を行いました。

お部屋に蜜蝋(みつろう)の香りとろうそくの光が広がって、心があたたまりました。子どもたちの心の中で、いつもあたたかい光が輝いていますように。

緑の葉で作られた道を歩いて行き、自分のろうそくに火を灯して、自分の灯が消えないようにそっと運びます。    緑の道に一人ひとりのろうそくの光が灯されて、温かさと明るさが広がって来ます。とても綺麗でした。 

ある子は光が消えないように慎重に、ある子は大胆に歩いて行きます。

子どもたちの色々な側面が見られます。

集中して、大切にろうそくを並べて行きます。

真剣に置きます。

大切にろうそくの光を運んだように、自分のこころの光を大切にして、かけがえのない自分の人生を丁寧に歩んで行って欲しいと思います。 

これから年末に向けて、日暮が早くなり、外は暗くなってきますが、心の中は綺麗な光で満たされて、あたたかです。

 

リリアン編みでマフラー作り

子どもたちと一緒に草木染をした毛糸で年中児さんがリリアン編みを楽しんでいます。

出来上がると先生が素敵なボンボリを付けてくれて持って帰ることが出来るので、長くなるのが楽しみです。「長くなったよ~」と見せてくれます。

素敵なマフラーが出来ました。

出来あがったのをお母さんに見てもらって嬉しいね。

秋は色々な物作りを子どもたちと楽しみました。年中児さんは手先も器用になって、根気強くなってきました。これから寒くなってくるので、なわとびなども楽しもうね。

 

 

みつろうでろうそく作り

もうすぐクリスマスですね。子どもたちと蜜蝋(みつろう)でろうそく作りをしました。
温めで溶かした蜜蝋に糸をたらして、糸に蝋をつけて行きます。

何度も何度も蝋をつけていくと少しずつ太くなって行きます。

根気のいる作業ですが、こどもたちはだんだんと太くなってくるのが嬉しいようです。

素敵なろうそくが出来ました。

働きバチは蝋(ろう)を分泌して巣に六角形の小部屋を作ります。ミツバチの巣からハチミツを取った後に蜜蝋が取れます。蜜蝋のろうそくはハチミツのような甘い匂いがします。

☆年長児さんはろうそく作りをしながら、主体的に深い学びに向かう会話をしていました。

蝋に糸をたらしながら・・・
「なんで太くなるんやろう?」
「ほんとや、太くなってる。」
「ろうそくがひっついてるんや!」
「でも、ろうそくは石みたいやのに、こんな水になるんや。」
「ろうそくを触ったら、まだあったかい。」

出来あがってからもろうそくをよく見ていました・・・
「昨日作ったろうそく、色が濃くなってる。」
「昨日より硬くなってる。」

年長児さんはろうそく作りで色々な事を学んだようです。自分で発見する喜びは素晴らしいですね。

 

 

 

 

落ち葉で焼き芋大会

やきいも やきいも おなかが グー
あちちの あちちの あちちの チー
たべたら なくなる なんにも パー
それ やきいもまとめて グー チー パー

ジャンケン ホイ

みんなで焼き芋のお歌をうたって、落ち葉で焼き芋をしました。ジャンケン ホイ

落ち葉の上にお芋を置いていきます。「おいしくな~れ」

たくさんのお芋が並びましたよ。 葉っぱを沢山かけて、焚火をします。

さくらの葉っぱの良い香りがしました。             

自分達で掘ったお芋で作った焼き芋は特別に美味しかったね。

あったかな焚火でつくった焼き芋で心もあったかくなりました。
秋の恵みに感謝します。

ひつじの毛でフエルト作り

年少クラスのお友だちが羊さんの毛を使って動物の形のフエルト作りをしました。

ふわふわの羊の毛を動物の形にします。10月に動物園に行ったので、色々な動物が出来ました。年少児さんは好きな色の羊毛を選ぶのが楽しかったようで、色の名前を沢山言っていました。

先ずはふわふわの動物さんに石鹸水をかけて、棒に巻きつけて転がします。

子どもたちは「ころころ~」と言いながら一生懸命転がします。そのうちに「どんぐりころころ~♪」と歌いだしました。

次は動物さんをゴシゴシと擦ります。すると、だんだんと羊毛が縮んで、固まって来ます。

手で握って、モミモミするうちに、丈夫なフエルトが出来上がって来ます。

とっても素敵な動物たちが出来ました。

フエルト作りを通して、擦ったり、転がしたりする中で触覚体験を沢山しました。幼児期は触覚が大変発達する時期です。色々な物に触れて、物の質を感じることや、手のひらなどの体の表面で物に触る体験がとても大切です。触覚体験を通して子どもたちは自分の身体と外界の境界を感じます。そして、境界をしっかり感じることで安心感や落ちつきや距離感などを獲得します。大きくなってからは他者を感じる力にもなります。

日々の保育の中でも、触覚体験を沢山したいと思っています。寒くなるこれからの季節は、身体を沢山触る手遊びなどを楽しみたいと思います。

お家では温かいスキンシップや身体全体の触覚体験になるように、布団やカーペットの上でお子様の身体を横向きにコロコロと転がしてあげたり、お子様の身体を巻きずしの具にして、布団などで包んであげるなどの遊びも楽しいと思います。

触覚体験は楽しいのが基本です。繊細な方もいますので、お子様に合わせましょう。

 

 

福泉子育て広場へ行きました。

福泉公民館で行っている子育て広場へ保育出前に行きました。
0歳~3歳のお友だちがたくさん来ていました。
色々な催しをされていますので、お近くの方は遊びに行ってみて下さいね。保健だよりなどの情報も頂けるのでおすすめです。

自由遊びの後には布のトンネルくぐりやボール入れなどを楽しみました。

布が下がって来る前にくぐろ~

何度も繰り返していました。

今回のためにお弁当バスのエプロンシアターを作りましたよ。

みんなの大好きなたべものがたくさん出て来て、喜んでもらえて良かったです。

エプロンシアターの後は触れ合いあそびを楽しみました。

最後は大きなカブの人形劇をしました。子どもたちもお母さんのお膝の上で、『うんとこしょ、どっこいしょ!』とカブを引っぱる真似をしてくれました。

私たちも楽しい一時を一緒に過ごすことが出来ました。
子育て広場の皆様ありがとうございました。

みかんがり

昨日は良いお天気で年長クラスが別所にあるみかん山にみかん狩りに行きました。

山の中を美味しそうなみかんを探し歩きます。

みかん園のおじさんに教えていただいたように、みかんをくるくる回して、上手にみかんを取っていました。

お外で食べるみかんは最高においしいね。

みかん山の頂上まで行って「ヤッホー!」
小さい山ですが、見晴らしも良かったですよ。   「ヤッホー!!」

前日の雨で地面がぬかるんでいたので、滑って転んだりもしましたが、滑りながらもみかんを頬張る姿も見られました。 お昼からは近くの林を散策して、ドングリ拾いを楽しみました。

子どもの育ちを支えよう

幼児教育の研修などを通して学んだことやお伝えしたい事をひつじ通信にも載せて行きたいと思います。

<子どもの発達と集中力>

子どもたちの集中力が話題になる事がよくあります。しかし、よくよく考えてみると子どもたちの周りに刺激的なものや気の散る要素が沢山あります。

<刺激のすくないシンプルな環境の中で赤ちゃんの集中力は育ちます。>

子どもの集中力は赤ちゃんの時から育っています。自分の足や手をおもちゃにして、手と手を合わせてみたり、足をなめてみたり、毎日お世話をしてくれるお母さんやお父さんの顔をみたり、自分の身体を通して様々な発見をします。

赤ちゃんのお世話をする人は愛着形成を支える意味でも同じ人であることが大切ですが、集中力を高めるためにも、一定の人との深い繋がりが大切です。赤ちゃんは、毎日同じ人の顔を見ることによって、表情の微妙な変化も発見出来るようになります。同じ人や同じものとの深い関係も集中力が深まることを支えます。

また、赤ちゃんは自分の手をおもちゃにしながら、自分の身体を発見します。赤ちゃんの周りにおもちゃがあふれていると、赤ちゃんはいろいろなものに興味が行ってしまい、意識が集中しません。

また、大きな音やスピーカーなどから流れる音は赤ちゃんが聴くことに向いていません。赤ちゃんが聴くことに集中するためには、身近な大人が語りかけることや歌ってあげることが大切です。

<大人が子どもに寄り添い、子どもの集中力を支えましょう。>

少し大きくなると、お母さんのおひざの上で絵本を一緒に見ることが出来るようになり、次第に言葉も覚えて、一緒に指差しをして物の名前を言うようになります。その時に身近な大人が一緒に同じものを見て、「かわいいねこちゃんだね」「赤色だね」などと語りながら、こどもの集中力を支えてあげることが大切です。『お母さん』と『こども』と『物』の三角の関係を大切にしましょう。

また、子どもの意識の集中は大人と接していることでも支えることが出来ます。絵本を見るときもお母さんのおひざの上でお母さんと接している安心感や触覚体験が子どもの集中力の支えとなります。子どもがいすに座って、そわそわしている時に、背中をやさしくトントンと叩いてあげると、我慢をして座っていることがあります。

<大人の落ち着きが子どもの集中力や落ち着きになります。>

4~5歳位になると、子どもに口で注意をすることが多くなりますが、7歳ぐらいまでの子どもは大人を見本にしています。口で伝えるよりも多くのことを子どもたちは大人の身振りから学んでいます。ですから、大人の態度を変えることが一番、子どもを変えることになります。大人の慌しさや落ち着きの無さ、スマートフォンへの依存なども子どもを注意散漫にします。

 

<子どもの前では生活に役立つ仕事をしましょう。>

子どもたちは真似上手です。外面だけでなく、大人の内面も真似てしまいます。大人が一生懸命にご飯を作ったり、お掃除をしたり、大工仕事をしたり、子どもが見てわかる仕事に集中する姿を見せることが子どもの集中力を高めます。そして、そのことを遊びに転換します。子どもに家事を見せることも大切です。お父さんの大工仕事は是非、子どもの前でしましょう。

<子どもの脳の発達を支えるあそび>

子どもの脳の神経は日々成長して、繋がって行きます。身体を使って運動することにより、たくさんの回路が出来て、考えることが出来るようになりますが、脳が著しく成長するのは幼児期までです。子どもが見立て遊びをしたり、想像力を働かせる時に脳は鍛えられ、発達を促されます。子どもは自発的に遊ぶことを通して、自らを成長させています。子どもが幼ければ、幼いほど、一日の成長に大きいものがあります。

小さいお子さんのいる環境の中で、自分の考えや習慣を変えることは難しいと思いますが、日々の暮らしの中で楽しく取り入れられることがあればいいですね。